糖質制限・断糖の勧め

糖質制限・断糖の勧め

虫歯、歯周病の一番の予防法は砂糖をなるべく取らないことであり、直接糖はもちろん、

精製穀類(白い小麦粉製品)を避けることです。

現代日本人の食事は、炭水化物中心になっています。この炭水化物が問題なのです。

炭水化物は、体内に入って糖に変化します。炭水化物が糖に変わるのです。

糖が血管を形成しているコラーゲン繊維につくと、硬くなって伸び縮み出来なくなります。

これが動脈硬化です。

また、皮膚を構成しているコラーゲンに糖が付くと、皮膚が硬くなってしわとなります。

これが老化の原因となります。

ここで、問題になってくるのは脳が糖を必要としているのではないか?という説です。

糖を最大に消費しているのは脳です。脳には休みがありません。

もしも食べ物から摂取する糖に頼っているのであれば、糖を含む食べ物がないときは、

脳は活動を停止しています。

そうなるとヒトは死んでしまいます。そうならないように、体内には素晴しいシステムが備わっています。

「糖新生」という血糖値を維持するシステムです。

糖質(炭水化物・お米・パン・うどん など)を摂取しなかったら、低血糖になるのではないでしょうか?

脂肪やアミノ酸からも糖は作られますし、肉や魚にも多少の糖が入っています。

それだけで生活するのに十分な糖を得ることができるため、低血糖にはなりません。

低血糖を心配するよりも、糖質を摂取しなくても、肉や魚などから必要な栄養源を摂取できます。

糖新生とは体内の脂肪分をエネルギーにして、タンパク質を糖質に変えてしまうシステムです。

このシステムのお陰で脳が必要としている糖量は賄えています。

従って食べ物として、直接糖を採らなくても良いのです。

逆に、不足していない状態で糖を採ると、余剰となってしまい、コラーゲン繊維に付着したり、

中性脂肪に変化して体内に貯蔵されます。直接糖は、百害あって一利なしです。

 

糖を取る習慣のない先住民や野生動物は虫歯がありません。身体に入ってくる糖が虫歯の一番の原因です。

虫歯予防、治療を成功させる為にも糖質制限・断糖を心がけてください。

 

                                    院長 長谷部雅志